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投稿者 スレッド
てつ プレーヤー感覚と視野  /  投稿日時: 2009-7-1 7:04
へりくつ道場高段者
登録日: 2006-1-6
投稿: 92
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: 6年以上
性別: 男性
現在指導歴9年目を迎えます。
何だか慣れてきたような錯覚に陥りそうですが、
いつもまだまだと思っています。
今は中学生は、試合期の大切な時期になっていると思います。
ゲームを見ていて、自分に問いたくなるときがあります。

ゲーム中における、プレーヤーの感覚を理解できているのかということです。
僕が言う、「感覚」というのは、

ここでは主に、「視野」の使い方です。

自分は、プレーヤー経験がほとんどないので、
わかりませんし、「視野」の使い方となれば、
かなり身につけさせるのが難しいと思っています。

○スパイカーが、相手ブロックをみる感覚
○セッターが相手や味方の選手をみる感覚
○セッターの心理
○ブロッカーの視野

などは、自分自身の体で理解しているわけではないので、
何かを伝えるときに迷いが生じるときがあります。

周辺視野のトレーニングや練習もやりますが、
なかなか自分の経験から的確な言葉で生徒に伝えられたら、
もっといいのになと思うことがあります。

やはり、プレーヤー経験を生かせることはたくさんあるのでしょうね。
みなさんはどうお考えでしょうか?

オリビア Re: プレーヤー感覚と視野  /  投稿日時: 2009-7-1 16:54
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-5
投稿: 352
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
スポーツと眼(一般にスポーツビジョンと呼ばれますが)についてはかなり興味があります。ところが多くのスポーツビジョンに話をする場合、「視野」ということに重きが置かれているように思います。

私は「視野」の問題も勿論大事ですが、「認知した後の反応」「いわゆる‘読み’との関係」などが重要となってくると思います。こうなると単に「物が見えている」という事だけでなくて脳の中での「情報の統合」「次のプレーにつながる予測との組み合わせ」などの要素も出てきます。

何回か書いているかもしれませんが、バラエティ番組でオリンピックに出場した女子のセッターが周辺視野を測定する機械(ランプがついたボタンを押す装置)をやった所、芸能人のアイドルに結構大差で負けました。その後の国際大会で「あの選手は背中に目が有るようによく相手コートを見ています」なんて解説されており、「フーン」とうなった覚えがあります。
とんと 感じる  /  投稿日時: 2009-7-1 18:40
へりくつ道場師範代
登録日: 2006-1-16
投稿: 238
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
オリビアさんと重なる部分がありますがご容赦ください。

まず、「視野」を広げることについて。
個人的には「視野」そのものを広げることより、無意識で見えている(が情報を得られていない)部分から意識的に情報を得る訓練が有効だと思っています。私自身はそういう努力をしたことによって、以前よりは「視野が広がった」と思います。

次にセッターの視野についてですが、私自身がセッターに「相手ブロッカーを見る」指導をするときには、相手ブロッカーを「見ようとするんじゃなくて、感じろ」といいます。正確にいえば「視覚を含む感覚」でブロッカーの動きを把握しろ、ということです。経験的には、絶対に見えないはずの背中側のプレーヤーもその他の様々な情報から把握できるケースが多いです。それはまさに総合的に「感じる」のだと思います。

最後に、自身が経験の無い場合の指導ですが、仮に私がバスケやサッカーを指導するとしても、「ほかの選手を感じろ」「動きを把握しろ」と指導すると思います。
てつ Re: 感じる  /  投稿日時: 2009-7-1 22:03
へりくつ道場高段者
登録日: 2006-1-6
投稿: 92
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: 6年以上
性別: 男性
オリビアさん、とんとさん、さっそくのレスありがとうございます。
光栄に思います。

オリビアさんのお話から、
以前読んだ 「勝負脳」の鍛え方 という本を真っ先に思い出しました。
見て動作するというのは、脳の記憶の働きが大きく左右するんですね。
ですから、多くの経験を積み、膨大な情報を蓄積された中から、
イメージを形成して運動につなげるという過程が大切みたいです。

とんとさんの「感じろ」というのは、それを含んだご指摘だと思っています。


私は、例えばスパイカーに対して、
「もっと相手ブロッカーの状態を見て打て」〜「そうしたらシャットされないだろう」
とか
「相手ブロッカーが割れたらそこに打てばいいじゃないか」
と指摘することがあります。
当然このような状態は、いろんな場面で行われているだろうし、
いろんな指導の場面で耳にしたことがあります。
ところが、じゃあ、お前はできるのか・・・
というと、そうではないので、時々自分を疑うときがあるのです。

セッター同様です。
特に、バックからのランニングセッターの場合の、セッターの眼だったら、
見方の状態、ボール、相手ブロッカーを一連の流れの中で把握する
というのは、自分には未だに無理です。
でもやっているんですよね。
っていうか意識させているわけです。

ですから、このような技能というのは、
膨大な反復で得られた経験の蓄積と、情報から作られた記憶とイメージ
を持たせるということが重要なわけです。
ですから、たくさんの経験が必要になるわけですね。

しかしながら、それらをもっと意図的に教え込む子ができないか・・・
そんな都合のいいことをつい考えてしまって、
スレッドを立ててみてしまいました。
バレー職人 Re: 感じる  /  投稿日時: 2009-8-12 0:49
へりくつ道場高段者
登録日: 2006-1-18
投稿: 80
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: 6年以上
性別: 男性
すでにこのスレッドをご覧になられてはないかもしれませんが、少しだけ意見を述べさせて頂こうかと思います。

あるプレーを行う際の一瞬を切り取って、視野がどうなっているか?または何をしたらいいかと言うのは、みなさんも前述されている通りで、決まった答えはなく、非常に難しい問題と言えると思います。

しかし、例にあげられているスパイカーへのアドバイスに関して話を続けるのであれば、スパイクのコースや打ち方を考える場合、スパイクを打つ瞬間に相手のブロックを視て選択を行うものではないということはおわかりかと思います。

そこで、『読み』を絡めて考えてみましょう。

スパイクのコースをどこにするか?選択肢の中から最終的に一つを選ぶわけですが、打つ瞬間に全ての選択肢の中から一つを選ぶわけではないですよね?

トスが出た瞬間の相手ブロッカーの位置取りや反応速度、背の高さなどを考慮して、ある程度は選択肢をしぼる作業を開始しているのではないでしょうか?

そこに、トスの高さや長さを加味して大まかな判断を終了する作業ができてから初めてスパイクする瞬間の最終判断を下す準備ができたと言えると思います。

その先に関しては、ブロックと勝負するのか、コートの空いているところに落とそうとするかなどの違いによって視線を配る位置が変わるところではありますよね。

膨大な情報を一瞬で処理するのではなく、事前に収集できる情報を見つけ出し早めに処理をする。そんな作業を癖にすることが成長のヒントだと思います。

長くなりましたが、この中になにかヒントを見つけて頂ければと思います^^
まぁ僕のような指導者の末端とも言えない人間が偉そうにして申し訳がざいません。

あっ。選手がフィードバックしやすいように、ワンプレーごとに撮った動画と答え合わせをする練習方法もいいと思いますよ。

スパイカーにスパイクを打たせた直後、なぜその判断を下したのか?ブロックがどうなっていたと思うか?を思い出させ、すぐ動画で確認。そうすれば今、どんな視界で何をしたらそうなったのか選手が自分で感覚を認識でき、『お前はこうだと思っていたが、実際はこうだったわけだ・・・』とか『今うまく行ったけど、どんな感じにみえてた?』とかやりとりができますよね。

別に指導者ができる必要はないと思います。
コーチングは導きですし、答えはそれぞれの選手がそれぞれの感覚で持っているので、それに気がつける環境を作っていけばいいと思います。
てつ ありがとうございます。  /  投稿日時: 2009-8-16 19:32
へりくつ道場高段者
登録日: 2006-1-6
投稿: 92
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: 6年以上
性別: 男性
バレー職人さん、レスありがとうございます。
最近、なかなかこの場でもレスするのをためらうことが多く、
こうしてレスできる機会ができてうれしいです。

動画を活用しながら・・・
情報処理や選択について・・・

新たな気づきを得た思いです。ありがとうございます。

おっしゃるとおり、指導者がすべてを行える必要はないと思います。
しかしながら、感覚的なもので、選手にヒントを与えようとするとき、
やはりその感覚を知っている方がよいかなと思うこともあったりして・・・

どうもありがとうございました。
わかおじさん Re: ありがとうございます。  /  投稿日時: 2009-8-18 9:28
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-10-4
投稿: 58
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
遅ればせながら、レスさせていただきます。

バレー職人さんが仰られていた、動画の活用についてですが
私も有効だと思います。

紅白戦などの映像を録画し、セット間の休憩時間に選手に見せ、
「このプレーでは、ブロックを外して打っていたが、見えていたのか?」
「このスパイクは、間の隙間を意識して打ったのか?」
「トスが相手ブロックを完全に0枚としているが、相手ブロックをどのように感じていたか?」

などと、当事者の選手に質問しています。

ほとんどの場合が、「見えていたわけではなく、感じた」と答えることが多いです。
ただ、そのようなプレーが出るときは、自分自身を俯瞰で、又は
TVの中の画像を見るような感覚で、
頭の中で見ることができる、とも言います。

これは自分自身も現役選手時代に感じた経験があります。
専門的にはどのように呼ぶのか分かりませんが、イメージを
頭の中に描いているともいえます。

しかし、自身に選手としての経験が無い指導者の方でも、第三者の目で選手を見たときに
「いつもと違う点」「見本になる選手と違う点、同じ点」を
指摘してあげることができれば、感覚を知らなくても指導は十分だと
考えています。


てつ そうですね  /  投稿日時: 2009-8-20 19:05
へりくつ道場高段者
登録日: 2006-1-6
投稿: 92
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: 6年以上
性別: 男性
わかおじさん、レスありがとうございます!
選手にとって、見えるべきもの、感じるべきこと・・・
指導者である私自身が体験できなくとも大丈夫だということは、
分かりました。
一方でこれからの指導の中で、どんな時に何が必要かということは、
一つひとつ注意して、チェックし、
または他の経験ある指導者から学ばないと、
大切なポイントや伝えるべき内容を見逃しそうな不安になるのです。
へりくつに久しぶりに参加させてもらっています。
ありがとうございました。
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