『魂』を揺さぶる読み物
私のチームの現在のセッター・・・芭麗人さん 2005/08/28
私のチームの現在のセッターは今までみてきたセッターの中でははおそらく一番下
手(?)かもしれません。高校よりバレーを始め・・体格に恵まれず(163cm)体力もありませんしいわゆるパス力もありません・・この選手は昨年より『有望な新入生が入ってきたらベンチを温めることになる』と自他共に認めて(?)いました。しかし幸か不幸か(昨年にも増して本年度の新入生の状態が・)結局の所4人の二年生の中より彼がセッターをつとめることになりました。三年生の引退が近くなる4月頃より時間を見つけてはセッターとしての練習を始めました・・彼にとってそれは練習というよりボールとの格闘でした。 ボールへの寄り、体の入れ方 あげ方などの練習をマンツーマンで毎日・毎日行いました。
そして 彼は朝早く登校して・・一人で、そして家にボールを持って行って 寝る時もボールを触っている(母親談)ようでした。
現実には彼はまだまだだと思われるのですが
しかし私はある意味で素晴らしいセッターだと思っているのです・・何故ならそんな彼の毎日の努力を目の当たりにした他の選手が彼のあげた(決して良いとはいえない)トスを必死に打とうとするのです。・・スパイカーとして『上がったボールはどんな球でも打つ』姿勢が出てきてきつつあるのです・・そして他の選手たちも時間外の彼の練習に付き合う(?)ようになったのです。
彼は必死にあげます それをスパイカーがこれまた必死に打ちます・・それは迫力もないし これが高校生のチームなのか? というレベルです しかしボールに対する(バレーに対する)気持ちだけはおそらく全国大会に出るチームと変わりないと思っています。
『セッターがスパイカーを スパイカーがセッターを育てる』はもっと高いところ違う意味(技術)で使われるべきなのでしょうが・・
私はこれこそ私達のチームの中で使われる最高の言葉であると思っています。
セッターもスパイカーも引退した三年生の域には到底達していません・・でも私は こんな選手たち(いやこんな選手だからこそ)と頂点を目指そうと思っているのです。
最近練習試合でも少し勝つことができるようになりました。
管理人より・・・コメントがございましたら下のコメント欄へどうぞ。「投稿する」ボタンを押すとコメント入力画面になります。
投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。
投稿者 | スレッド |
---|